私が考える「投資家」の定義は、
100%自己責任で投資対象を決めて、自分のお金を投資する人
です。一見当たり前の事を書いているように見えますが、わざわざ書いたのには理由があります。自分のお金を投資している人たちの中には以上の定義に当てはまらない人もいらっしゃるからです。たとえば証券会社の営業が勧めるままの投資商品を購入する人がそれに当たります。あるいはユーチューブのインフルエンサーがお勧めする銘柄を鵜呑みにするような人です。そして彼ら彼女らは多くの場合トータルで儲かりません。損することが極めて多いです。彼ら彼女らの合言葉はこうです。「なんかいい投資対象はないかなー」決算書分析等で自力で探すならまだしも、有名な誰かがお勧めしている銘柄を探すだけ。
要するに自立していないのです。彼ら・彼女らは(私の定義では)投資家ではありません。単なる愚か者、あるいはいいカモです。このような人たちを非投資家と呼びましょう。
さて、この社会の中で私たちは多くのプロ達の助けを借りて(外注して)活動しています。そしてそれは正しい。自分が不得意な事は有能な他人に任せた方が良い。しかし、こと投資だけは外注は絶対にダメです。みずからの考えや信念に従って選び出された投資対象でなければ絶対にいけません。投資は例外なのです。
では、世の中によく言われている S&P500 連動やオルカンを(多くの人が選んでいるからと言って)選ぶのは良くないのでしょうか?
いいえ、ご自分でいろいろ調べ、考えに考えたうえで、そうお決めになったのなら大丈夫です。
それでは、投資家と非投資家との違いは何によって決まるのか? 以下にその違いを見分ける例として一つのたとえ話をお示しします。
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ある投資初心者の人が、ひとりのお師匠様に付いて投資について教わっていました。最初は S&P500 に長期投資するのが良いと教わっても、なかなか信じることが出来ませんでした。しかし、この初心者さんはご自分でもいろいろ調べ、考えに考え抜きました。そしてついに決心してご自分にとってかなり大きい規模で S&P500 に投資しました。
無事、この初心者さんが S&P500 に投資できた事を報告されたお師匠様は、この初心者さんにひとつの質問をしました。
お師匠様:「これから先、私はとんでもない事をあなたに言い出すかも知れない。あなたに教えて来たことと真逆の事( = 間違った事)を言い出すかも知れない。たとえば『 S&P500 なんかもうダメだ!全部売却しろ!』みたいな事を。あなたはその時も、私の言葉に従いますか?」
初心者さん:「いいえ、いくらお師匠様のお言葉と言えども従いません。なぜなら間違っている事が私には分かりますから。」
初心者さんのこの答を聞いて、お師匠様は大いに満足しました。
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この初心者さんはもうすでに立派な投資家です。もし、お師匠様が何を言っても(仮に間違った事を言っても見抜くことが出来ずに)盲目的に従ってしまうなら非投資家です。最初は何も分からなくとも、最初は人から教えられても、自分でも調べ、自分で勉強し、自分の頭で考えに考えた末に結論できたなら、その人はもうすでに立派な投資家です。
先の投資初心者さんも(最初はお師匠様に教わりましたが)ご自分でも調べ、ご自分なりの確固たる投資観を築き、不動の信念を育んで来ました。だからこそ、信頼できるお師匠の言葉だって(鵜呑みにせず)ご自分できちんと検証できるのです。
自分の頭で考えられる人、自己責任率100パーセントで投資を決められる人、玉石混交の情報の渦の中で正しい答えを見つけられる人、自分が理解できないものには投資しない人、これらのような人が(私が定義する)投資家です。
あと、優れた投資家には面白く興味深い特徴があります。それは「いかなる人にも断固として影響されない」です。自分流が確立しており、他人の入れ知恵などにびくともしません。「こう」と決めたら「こう」を貫きます。だからこそ、大暴落の時に全世界が大パニックに陥っても『動かざること山のごとし』を貫く事ができます。そうして結果的に最終的な大勝利を掴み取ることができるわけです。
(文: UEDA / 挿絵:αβγ)

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