現在お買い物カゴには何も入っていません。

私は前回「米国株市場は過熱している」と書きました。つまり何かをきっかけとして、いつでも株価は大きく下落し得るということです。ならば現実に株価が激落ちするまで、株を買うのを控えたほうがいいのでしょうか?これに対する私の回答は、個別株ならケースバイケースですが、とりわけ投資対象が米国株インデックスの場合は「否」です。
なぜなら、①企業の真の価値と株価の乖離は、数値的に大きくなりがちだし、時間的にも乖離の解消には長い時間がかかりがちだからです。あなたは暴落を待つうちに待ちくたびれて、結局今よりさらに高い株価で買わざるを得なくなる可能性が高いです。
次に、あり得る未来のパターンとして、②これから今よりもさらに過熱して株価がさらに爆上がった挙げ句、株価の「停滞」という形を取りつつ時間の経過によって過熱感を解消してしまうかも知れないからです。この場合、いわゆる「買い場」と呼ばれる状況には出会えず終いになります。
さらに、③仮に将来暴落して「買い場」が来たとしても、あなたがそれを捉えられるか?捉えられても十分な資金量をその時投資できるか?は不明であり、どちらかと言うと「買い場」を適切に捉える事の難易度は高く、仮に捉えられたとしても、その時に十分な資金量をしっかり投資し切る事の難易度は極めて極めて高いからです。
以上のような理由により、仮に今どんなに株価が過熱していようとも、インデックス積立投資は続行が正解です。
個別株投資であっても「買い場」を待って、しかもたまたま運良く訪れた「買い場」を見事に捉えられて、しかも充分な資金量を投入し切って買える人は超上級者のみです。ほとんどの場合は「この株を買うべきだ!」と判断した瞬間に買うのがほどほどに安く買える、つまりほぼ正解な買いタイミングであることが圧倒的に多かったですね。特に私の場合はですが。そうやって買って落ちたら「まあ、そんなもんだ」と潔くあきらめるだけです。どのみち銘柄選択さえ間違っていなかったら、そのうち大きく上昇するのだから、目先の上がった下がったなどどうでもいいのです。
(文: UEDA / 挿絵:αβγ)
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