今回の株価下落に対する買い向かいの具体的な一例として、私UEDAの行動計画を披露いたします。今回の記事は、あくまでも買い付け余力のある人(まとまった銀行預金などがある人)向けの記事です。毎月積立投資の方はいつもと変わらず積立投資続行が正解です。
ちなみにフルインベスト主義の私がなぜ買い付け余力を今持っているのかをまず説明申し上げます。その理由は、実は昨年夏頃から KATO 氏が盛んに米国株市場の『過熱』を警告しておられましたので、私は米株の10%ほどを売却してゴールド現物に変え、さらに追加で5%ほど米ドル建MMFにしておいたからです。
今回の株価大幅下落の直接的なトリガーは、確かにトランプ関税なのかも知れません。しかし根本的原因はあくまでも(2023年1月から2025年2月まで続いた)米国株市場の過熱( = 速すぎる上昇)であったと私は思います。したがって今回の株価大幅下落は、株式市場の(ある意味)極めて健全な反応であると私は捉えています。つまり長期的な株価の継続的成長のためには、今回の株価の大幅下落は良い出来事であったと言うわけです。株価は常に行き過ぎる傾向があります。上昇速度の行き過ぎは、今回のような下落によって時々是正されることによって、かえって(長期低迷につながるような)大クラッシュを未然に防いでくれているとも言えるわけです。
さて、具体的な私の『買い向かい』の全体計画は以下の通りです。
① 買い向かう対象は VOO(S&P500に連動するETF)
② 買い向かう資金は、ドル建MMF(現時点全金融資産の約3%。少し使っちゃいました 笑)およびゴールド現物(現時点全金融資産の約30%。株価の下落によりゴールドの比率が、もともと約20%だったのから上昇しています)
第一段階
VOO が史上最高値(今年2月の 563.92 米ドル)からの下落幅がマイナス20%( = 451.13 米ドル)を下回るたびに少しずつ買い向かう。ドル建MMFが無くなれば終了。
第二段階
VOO が史上最高値(今年2月の 563.92 米ドル)からの下落幅がマイナス30%( = 394.74 米ドル)を下回ったのを確認したら、ゴールドの一部売却を開始する。そして得た資金を使い下回るたびに少しずつ買い向かう。それでもゴールドの約70%は最後まで残して、さらなる下落(たとえばマイナス50%超)に備える。
とりあえずこんな感じですね。
買い注文の種別は、目標株価より市場の株価が高い場合は指値の買い注文にし、下回っている場合は成行の買い注文が最適かなと考えています。具体的には、今回は 451.13 米ドルで指値買い注文をします。ちなみに前日はせっかくマイナス20%行ってたのに買いそびれてしまいました!やはり指値注文をキチンと入れて(つまり目標値まで株価が落ちたら自動的に買うようにセットして)待ち構えないとですね。
もし、このまま株価が戻したら今回私は買い向かえずじまいに終わりますね。まあそれはそれで仕方ありません。しかしもし逆に再びマイナス20%まで落ちたら次回はバウンドせずに下へすっぽ抜けるかも知れません。これに備えて取り敢えず今回の指値注文は全買付余力の10%だけにしておきます。さらに下がるなら余力を残しておきたいですから。
以上、よかったらご参考までに。ただし投資経験も資産状況も十人十色なので、もちろん私と全く同じ事は出来ないと思います。またすべきではないとも思います。あくまでも、あなたご自身の資産状況から、あなたご自身が最適と思われる『買い向かい計画』を考えるべきです。とは言え(恐縮ですが)多少なりとも先を行かせていただいている株式投資家の株式市場の見方、および具体的アクションを決めるに当たっての、その確率論的な考え方を知っておかれることは、どんな方にもきっと有益なのではないかと私は思います。
(文: UEDA / 挿絵:ネットの拾い物)
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