第55回 社長が持つべき一番優先順位の高い能力は営業力 = 集客力である


今回はすごく大切な話をします。表題にもある通り、社長が持つべき一番優先順位の高い能力とは営業力すなわち集客力です。

したがって、もしもあなたが「自分は社長となるべき運命にある」と思うなら、まず最も力を入れるべき自分磨きとは、セールスとマーケティングの勉強をすることです。

社長とは、究極自分の会社の最高の営業マンにならなければいけません。社長の究極の仕事とは、お客様を集めることです。たくさんのお客様を連れてくることです。そしてこれが一番難しい仕事なのです。

だから、これが出来る人間が一番偉いんです。この仕事ができる事こそが、あなたがその会社で一番地位が高く一番給料が高い事への『絶対的正統性』となるのです。

セールスと聞いて「自分は口下手だから」と落胆する必要はありません。多くの方が勘違いしていますが、セールスとは口先ひとつでお客様を獲得することではありません。つまり売り込む事ではないのです。

まずマーケティング段階で、あなたの会社のお客になりたい!と切望するようになった人々を見極め、その人があなたの会社のお客に相応しい人ならお客として向かい入れ、相応しくないなら切る。これがセールスの仕事です。だから口下手でも全然構わないのです。

大切なのはマーケティングです。

マーケティング段階で、すでにお客を魅了できていないと話にならないのです。

たとえば、とても綺麗で可愛い女性がいたとします。あなたはこの女性に一目惚れしたとします。さて、この女性は、あなたに自分を売り込んだでしょうか? あなたに自分をセールスしたでしょうか? あるいは恋愛工学の高度なテクニックでもあなたに使ったでしょうか?

いいえ。

なーんにもしてませんよね? なーんにもしなくても、あなたはこの女性に一目惚れしました。つまり、あなたはこの女性に攻略されました。これがマーケティングです。

この女性は普段から自分を磨き、どうすれば自分が多くの男性から魅力的に見えるかを考え不断の努力を重ねてきました。お金もかけてきました。つまりマーケティングの努力を積み重ね続けて来たわけです。

一目会った瞬間にもう勝負ありです。1ミリも売り込む事なくあなたを攻略できた後にこの女性がすることは、あなたが付き合うに相応しい男性かどうかを見極め、相応しくないと思ったらあなたからのアプローチを断る、つまり切るだけです。これがセールスです。

だから勝負はマーケティングにあり! です。だいたいお客様候補を目前にしてセールスに気合いを入れている時点で負けです。真のセールスとは売り込むことではなく、ただ単にクロージング(成約)するか切るかを判断し淡々とそれを実行するだけです。(つづく)

(文: UEDA / 挿絵:αβγ)


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