第63回 あなたは、お金が増える事を当然視できていますか?

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本来お金には、そもそも増える性質があります。

もちろんタンス預金では全く増えないし、銀行に預けているだけではほぼ全く増えないのは当然です。しかし、この世の中のありとあらゆる経済活動 = 富を生み出す活動は、投資にしろ事業(ビジネス)にしろ元手すなわち『お金』を必要としており、それによって経済が発展したり、富の全体量が増えたりするわけです。したがって『お金』は正しく扱ってさえあげれば、増えるのが当たり前の存在なのです。

これは、そもそも資本主義の原理として「そうだ」ということです。そして私たちは単にこの原理を知識として知っているだけでなく、マインド面でも『お金は増えて当たり前』という強い確信・信念を待つ事が大切です。

たとえば、もし10年前と比較して、ご自身の『お金』が(使っちゃったとかではなく)ほとんど増えていないなら、自分は自分の『お金』を、過去10年間よっぽど下手くそに扱ってきたのだ(涙)と反省するべきなのです。

ベンチマーク(評価のための基準)は、人それぞれにお考えになれば良いと思いますが、私の場合はベンチマークとして S&P500 を採用しています。S&P500 は過去10年間で円ベースでは3.6倍以上になっているわけですから(私的には)自分の資産は(過去10年間の積み立て分は別にして、それ以前の分は)3.6倍以上に増えていないと嘘、あるいは、私が何かよっぽど下手を打ったのだと考えます。

それほど厳しく考えなくてもいいかもですが、少なくとも本当にほとんど全く増えていなかったとしたら、(お金そのものよりも遥かに大切とも言える)10年間もの『時間』を無駄にしたとも考えられるわけです。私たちの寿命は何百年もあるわけではありません。だから10年間のロスはめちゃくちゃ痛いです。

投資は時間を味方につける事が超重要。そして、お金は元来増えるのが当たり前の存在。このような観点から、今一度ご自身の資産形成や資産運用について、じっくり見つめ直して反省してみる事も大切なのではないでしょうか。

過去を反省し、そこから知恵を得ましょう。その知恵を今この瞬間から活かしましょう!そしてきちんと反省したのなら過去の失敗はもう忘れ、後悔などというくだらない事は一切せず、「これからどうするか?」に全集中しましょう!今日という日が、あなたの人生で一番若い日なのですから。

(文: UEDA / 挿絵:αβγ)


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