第80回 市場に居続ける勇気

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成功する投資家の中には、ものすごく頭が良い人もいらっしゃいます。とは言え、頭が良い事は必ずしも成功する投資家の必要条件ではないと私は確信をもって断言いたします。それよりも遥かに、遥かに、遥かに、重要なのは『市場に居続ける勇気』があるかどうかです。

『市場に居続ける勇気』は、成功する投資家になるための絶対必要条件にして、ほとんど十分条件です。「ほとんど」と余地を残したのは、クズ株に投資しちゃってたらどうしようもないからです。しかし S&P500 などの市場平均に投資しているなら完全十分条件となります。

それでも、まぁ頭は良いに越したことはありません。知識も豊富であるに越したことはありません。しかしその重要度は(実は)世の中の多くの人々が思っているほど高くありません。『頭が良い事』と『市場に居続ける勇気』この両者の重要度の比率は、私の感覚的には 2:98 です。つまり投資の成功に影響する割合(パーセンテージ)を敢えて表現するなら、頭の良さが 2%、市場に居続ける勇気が 98%である!と私は確信しています。

どんなに頭が良くても、市場に居続ける勇気の無い人は投資で大きく成功できません。たとえば東京大学卒のエリートは頭が超絶的に良いと思われますが、もしも市場に居続ける勇気が無かったなら投資で大成功できる可能性は永遠にゼロです。

「貧乏」という言葉の語源について興味深い話があります。とある外国語における「貧乏」を意味する言葉の大昔の語源は「勇気が無い」だそうです。太古の昔からお金持ちと貧乏とを分ける基本原理は、本当に何も変わっていないのだなと私は改めて納得しました。

新NISA を始める人が約2割、その中で積み立てをずっと続けられる人が約2割。つまり全体で見ると新NISA を始めてしかも続けられる人は、

0.2 × 0.2 = 0.04

つまりたったの 4%。

裏を返せば、今新NISA で積立投資を続けられている人はトップ 4%の資産形成エリートであるという事です。どうかご自分に自信と誇りを持ってください。そしてたとえ大暴落に遭遇しようとも断固として市場に踏みとどまって積立投資を続け、必ずや自らが望む資産形成に成功なさってください! そしてお金持ちになってください!

(文: UEDA / 挿絵:αβγ)


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