第82回 大暴落を待ち望むほどの無双のメンタルを手に入れよう!

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前回『第81回 ゴールドは、次の暴落を資産増のチャンスに変える』の記事を書いていて私は気付いたのですが、暴落前最高値のマイナス30%では(仮に最高に上手く反撃できたとしても)値が戻った時にたかだかプラス11%程度にしかならず『暴落を利用して資産を激増させる』という具合にはいかないことに(計算しながら記事を書くうちに)私は気づいてしまいました(汗&反省)

前回の記事の『ゴールドを活用した暴落に対する反撃』を本当にワークさせ、文字通り「資産を激増させる」には、もっと下落幅の大きい大暴落が必要です。リーマンショックのようにドルベースでマイナス50%、円ベースでマイナス70%くらいまで落ちてくれれば、暴落に対する反撃はかなりワークして正に資産を激増させられるでしょう。

実際コロナ暴落の直前、私は VOO(S&P500に連動するETF)が約8割、ゴールド現物が約2割の状態でコロナ暴落に遭遇しましたが『暴落に対する反撃』は(その実行について常に頭にはありましたが)ついに実際には実行しませんでした。冷静に考えてみれば、コロナ暴落のマイナス30%ですら『ゴールドを活用した暴落に対する反撃』を本当にワークさせるには、株価の落ち方が不十分なのです。

ですから、私が前回(第81回)のブログ記事でお勧めした VOO 70%、ゴールド 30%のアセットアロケーションは、正に『大暴落』に特化した『反撃手段』であると言えます。

現実には大暴落の底でタイミングよくゴールドからVOO に資金を首尾よく移す事など不可能ですので、どうしてもタイミング的にも、下落率的にも幅を持たせて断続的に実施するしかありません。となればゴールドを売って VOO を買い向かい始める(スタートタイミングの)目安は、暴落前最高値からマイナス40%超かも知れません。

ここから先は、株価が落ちれば落ちるほど『反撃』は強烈にワークします。極端な話、1929年の大暴落レベルなら、元値に戻った時(最高にワークすれば)資産額は約2倍になります。もちろんこれは最高にワークした場合であり、実際には1.5倍くらいが現実的かも知れません。

初心者の方にとって、大暴落の時の最も勝率の高い行動はやはり「何もしない」です。新NISA で株式投資を始めたばかりの方は特にそうです。大暴落の真っ最中もいつもと変わらない積立投資をひたすら続行するのが最も安全で確実な『正解』です。

上級者の皆様も、たとえ大暴落に対する(私が提案した)反撃の準備(上記アセットアロケーション)をしていても、次回の暴落については結局ワークさせずじまいに終わる可能性のほうが高いかも知れません。なぜなら大暴落は(いつか来るのは確実ですが)そんなにしょっちゅうは来ないからです。

それでも「大暴落よ!ドンと来い!」というメンタルは手に入ります。少なくとも準備は万端です。次に来る大暴落の下落幅が大きければ大きいほど、あなたが資産を激増させるチャンスが大きくなるのは間違いないのですから。

このような『大暴落を求め待ち望む』ほどのメンタルとは、投資家にとっては言わば『無双のメンタル』と言えます。このような最強のメンタルを手に入れられれば、あなたの未来の資産形成の成功確率は飛躍的に向上するはずです!

(文: UEDA / 挿絵:αβγ)


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