現在お買い物カゴには何も入っていません。

お金の器の話はとても大切です。かつて私は『第9回 お金の器(うつわ)の話』という記事を書きました。今回は少し違う角度でこのテーマについて論じてみたいと思います。
さて、この記事では、お金の器について以下の2種類の器を定義したいと思います。
すなわち、①貯金の器と、②投資の器です。
日本の伝統的なお金持ちの多くは、①貯金の器が大きい人が多いと思います。ビジネスで大きく稼いで銀行預金として蓄財し、資産を築いたタイプですね。
②投資の器は、貯金の器とはまるっきり種類の違う器です。私が定義する『投資の器』とは、ずばり資産全体の中に占める株式の比率をどれだけ高められるかです。
貯金の器の大きい人と言えども、投資の器が大きいとは限りません。むしろ小さい人が多いイメージを私は持っています。彼らの多くは『投資』というものを信じきる事が難しいようです。とりわけ株式に対してはアレルギー反応を示す人すらいらっしゃる。だから、彼らはたとえ何億円の資産を持っていたとしてもほとんど銀行預金であり、したがって彼らの『投資の器』はまるで芥子粒のように小さいということになります。
さて話を戻します。実は『投資の器』には面白い特性があります。それは、、、資産の額が大きくなっても、その大きさがあまり変化しない事です。
自分の資産のアセットアロケーション(資産配分)において、株式比率を限りなく 100%近くにできる人は、そもそも資産総額が数百万円から数千万円レベルの時からそのように出来るし、やがて彼の資産総額が膨張して数億円レベルになっても、特に変化しない事が多いように思います。
彼らは「高い株式比率」がもたらすハイスピードの資産増殖にすっかり慣れているので、数億円レベルになってもアセットアロケーションを見直そうとは全くしないでしょう。
そもそも「株式 100%」が出来る人は、もとより大暴落を 100%甘んじて受け入れる覚悟があります。そして過去のデータから、どんな大暴落に遭遇しても、大暴落の後には必ず倍返し的大上昇が来るのだ!( = 稲妻が輝く瞬間が来るのだ!)という、鋼鉄よりもダイヤモンドよりも遥かに固い信念を持っています。
このような彼らの大暴落に対する態度は、彼らの資産が数千万円レベルだろうが、数億円レベルだろうが、あるいは数十億円レベルになろうが(おそらく)全く変化しないでしょう。
ちなみに、彼らは決して「怖いもの知らず」ではありません。一見ハイリスクに見えるかも知れない彼らの(株式てんこ盛りの)アセット・アロケーションには、しかし極めて強固な「守り」の思想が貫かれています。それは、、、彼らがレバレッジを一切使用しないことです。レバレッジをかけない彼らは、だからこそ大暴落を全く恐れないでいられるのです。
以上のように鉄壁の守りを備えたうえで、株式 100%を許容できる胆力(度胸)のある人の『お金の器』の大きさは、、、長期的にはほぼ無限大と言って良いと私は思います。
『貯金の器』が大きいからと言って『投資の器』も大きいとは限りません。しかし『投資の器』が大きい人は間違いなく『貯金の器』も大きい。しかも時間の経過とともに(その人の寿命が続く限り)彼のお金の器は限りなく、そして指数関数的に増大し続けることでしょう。
ちなみに、この記事で私がたびたび言及した「株式」についてですが、、、この「株式」を個別株でやろうとすると(ウォーレン・バフェット氏なみとまでは言わないまでも)それなりの才覚が必要です。しかしもし S&P500 などのインデックスなら誰でも可能です。そして S&P500 などのインデックスであるならば、私は株式 100%で断然良いと強烈に思います。とは言え、人は一人ひとり全く違う人間です。あなたは、あくまでもあなたなりの資産配分をお考えになってください。
でも、、、もしあなたがご自分の資産を最速で増やしたいのなら、、、S&P500に全力投資したうえで大暴落を 100%受け入れる覚悟を決めることです。「大暴落から決して1ミリも逃げないぞ!」と、きちんと腹を括(くく)ることです。あなたの資産の長期的な成長速度は、あなたの「投資の器の大きさ」すなわち「株式比率の高さ」に完全に比例します。
(文: UEDA / 挿絵:αβγ)
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