はい。出来るだけ速やかにそうすべきだと私は思います。インフレは恐らく世の中のほとんどの人々が想像しているよりもずっと、中・長期的に酷くなると私は考えております。これは決して一時的な現象ではありません。これから長期にわたるトレンドです。
私自身、わりと最近まで次のように事態を楽観視していました。
「今は本当はかなり利上げすべき局面だけど、おそらく日銀は大きくは利上げしない。上げるにしても少しずつしか上げないだろう。なぜなら住宅ローンを組んでいる人々の大多数は変動金利で契約しているからである。つまり、もしも日銀が大きく利上げなどしてしまったら日本中に住宅ローン破綻者が続出することになる。そんなことになったら社会は大混乱だ。日銀にそんな度胸はないだろう。」
しかし今は、次のように私の考えは変わりました。
「たとえ日銀が望まなくても、今のままだと世の中のインフレが恐らくどんどん加速する。インフレが加速すれば、小さな企業に勤務している人々は、物価の上昇に給与の上昇が追いつかなくなる事態に必ず直面するだろう。その結果やがてついには生活破綻者が続出する。こうなってしまったら、日銀は(望むと望まないとに関わらず)利上げ(それも極めて大きく)せざるを得ない状況に否応なく追い込まれるだろう。」
つまり、中・長期的に日本経済はインフレが強力に加速し、日銀は(しぶしぶ)政策金利を、それもかなり大きく上げざるを得ない状況に追い詰められてしまう可能性が高い、と私は観るようになりました。
断っておきますが(最近世間で「物価が上がった」などと騒がれていますが)ここ最近の年3%というインフレ率は全然おとなしいインフレ率です。昭和の時代なら、この程度の数字はむしろ穏やかな(健全な)インフレ率とみなされた事でしょう。過去30年間のデフレで育った平成生まれの人にはピンとこないかもしれませんが、インフレーションが本当の本当に猛威を振るう時、インフレ率は一桁などではあり得ません。二桁です。
住宅ローンが変動金利の人は、今ご自分が支払っている支払利息が最悪10倍以上になる事態を想定し、覚悟し、そして今から備えておくべきです。
もしも今、住宅ローンを変動金利から固定金利に変えると、支払利息は今支払っている額の恐らく2倍前後には増えるでしょう。それでも固定金利に変えておくべきです。増えた金利負担は、将来インフレが猛威を振るった場合に備えた『安心・安全保険』の保険料と考えてください。
変動金利のまま激烈なインフレ局面に突入してしまうと、毎月の返済額が(金利の大上昇にともなって)想像を絶するくらい膨張します。返済額の激増によって万一毎月のローン返済額が支払い切れなくなった場合には、ご自宅を銀行に没収されてしまいます。つまり住宅ローン破綻です。
変動金利から固定金利に変える決断は(やるのなら)早くすべきです。先延ばしにした場合、つまりとりあえず変動金利のまま様子見をした場合、時間が経てば経つほど(金利の上昇により)固定金利に変える際の痛み( = 支払利息の増加額)は大きくなります。
だから、あなたがもし決心できたなら行動すべき時は今です。
とりあえずまずは銀行にすぐ電話して、住宅ローンの担当者に出てもらって、
「私の今の住宅ローン、変動金利から固定金利に変えたいのですが、どうすれば良いでしょうか?」
と聞いてみましょう。
もし、将来激烈なインフレ局面が本当に来たら、固定金利の人は超勝ち組です。まさに天国・極楽です。なぜならインフレによって通貨(日本円)の価値がどんどん減ることによって、額面が固定されている住宅ローンの実質的な返済負担はみるみる小さく縮んでいくからです。
さて、ここまで読まれて心が動かれた方は、まずは実際に行動する前に(私のこの記事だけでなく)他のネットの記事や YouTube などいろんな情報を必ずご自分で調べてみてください。そして改めてご自分の頭でしっかりと考えてみてください。その上で、心から納得して、確信したなら実行してください。投資に限らず、お金についてのありとあらゆる判断と行動はくれぐれも100%自己責任でお願いします。
(文: UEDA / 挿絵:αβγ)

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