先日ある人が「トランプ大統領のせいで株価が酷いことになっちまった!」みたいに愚痴るのを耳にしました。トランプ大統領の政策が正しいか正しくないかはここでは論じません。正しいか否かに関わらず、私はこのように愚痴ってしまう人のメンタリティには大いに問題があると考えます。もちろん、投資家のメンタリティとして極めて問題である!という事です。
まず、そのような愚痴を言ってしまう人は、第一に投資家として、①覚悟が足りません。投資は自己責任率が100%が当たり前。なにをトランプ大統領のせいにしてるんだ!って話です。未来は予測不可能。予測不可能である事を重々承知の上で投資しているはずなのに、ちょっと予想外のことが起きたからって。トランプ大統領のせいにしてんじゃねえよ!って話です。
次に、そのような愚痴を言ってしまう人は、②他責思考です。他責思考は、株式投資家として最も最悪の思考の癖です。投資家は未来における予測不可能な、ありとあらゆる事態に対して完璧に純度100%の責任を負うのが当たり前です。たとえわずかでも、自分の責任と思えない情け無い弱虫人間に投資家としての資格はありません。
さらに、そのような愚痴を言ってしまう人は、③物事の本質を見抜けていません。今の米国株はバフェット指数を計算すれば分かることですが、明らかに過熱状態です。仮にトランプ大統領の政策が無かったとしても、株価はどの道暴落する運命だったのです。要するに仮にトランプ大統領の政策をきっかけとして株価が暴落しても、それはただ単にトリガー(引き金)に、たまたま偶然なっただけに過ぎず、もしトランプ大統領の行動がなくても、いつかは、何かの原因がトリガーとなり落ちる運命にあったわけです。
と、言う訳で、株価の下落の責任を『誰か』あるいは『何か』になすりつけるような、みっともない真似は辞めましょう。それは典型的な負け組投資家の態度であり、少なくともあなたは、そのような投資家の風上にも置けない、情けなくもみっともない存在にはならないでくださいね!
(文: UEDA / 挿絵:αβγ)
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