現在お買い物カゴには何も入っていません。

1億円までの道のりは(私の場合は)とても長い道のりでした。マーケティングに目覚め年収をバグらせて一気に貯蓄額を増やした時期が10年間ほどありましたが、それでも1億円には到達できませんでした。
その後、マーケティングの賞味期限が切れ、以前のように貯蓄をガンガン増やせるステージは終わりました。その後約10年間にわたり、私の資産形成については停滞の季節が続きました。
この当時から私は株式投資を断続的にやってはおりました。でもまだまだこの頃の私は投資の『目覚め』あるいは『悟り』に至ってはいませんでしたので、ほとんど資産形成は進まず、むしろ時々取り崩して資産を食い潰しすらしていました。
こうした中で(偶然ではありましたが)たまたま私が持っていたゴールドの評価額が知らない間に膨張し(銀行預金を取り崩して1千万円以上食い潰して減っているはずなのに)結局、全体を合計した私の資産総額は(驚くべきことに)ほとんど変わっていないという事態に気づきました。つまり食い潰した分の金額が、ゴールドの値上がりによって(勝手に)埋められていたのです。
この時、私は生まれて初めて『投資の力』の偉大さを心底思い知りました。
頭で理解するのと、実際に体験してみるのとでは正に天と地の違いがあります。実体験で思い知ると、自分の心の一番深い奥底にある何かが「ゴロリ」と音を立てて動きます。この「ゴロリ」は、その後の私のすべての思考、発想、決断、行動に計り知れないほどの根本的な大変革をもたらしました。
でかく買って長期に渡って放ったらかす。
もしかしたら、私の投資哲学の最初の芽が芽生えた瞬間だったかもしれません。
その後、米国株市場平均への長期投資についに目覚め、悟りました。この目覚め、悟りによって私の資産は(ほぼ全く追加の資金投入がなかったにもかかわらず)劇的に膨張しました。
そしてついに私の金融資産は1億円を越えることができました。私の生涯のほとんどの時間を費やしてようやく到達できた悲願の地点でした。本当に長かった。
ところがです。
1億円を越えた後(極めて面白いことに)2億円に到達したのはすぐ(約3年後)でした。もちろん、米国株市場もゴールド市場も絶好調だったというラッキーもあります。しかし正にこれぞ複利というものなのだ!と私は思い知りました。
お金は大きくなるほど加速してさらに大きくなる。
1億円から2億円までの距離は近いです。本当に近いです。(さらに言うなら次のステージである2億円から3億円までの距離はさらに近い)要するに S&P500 とゴールドみたいな純然たるリスク資産 100%で1億円に到達できたなら、あとはいとも簡単に複数億の世界に(自動的に)入って行くということです。
そして、これこそがお金の現実であり、金が増える本質( r > g )そのものであり、アップダウンを繰り返して時には暴落を交えながらも過去 220年以上に渡って目覚ましく上昇し続けてきた米国株市場平均の真実であり、さらに言うなら18世紀にイギリスで起こった産業革命によってこの地球上に誕生した資本主義社会の正体でもあるのです。くれぐれも若い皆様は忘れずに憶えておいてください。
(文: UEDA / 挿絵:KATO )
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